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ニュースとお知らせ   2007年10月号  

 第7回国際協力青年ボランティア特集 
The 7th Youth Service for International Cooperation

オリンポに植樹:日・パ青年が一つになって
Young Japanese and Olimpians together plant neem trees in Fuerte Olimpo


学生たちに植樹の仕方を説明
 第7回の国際協力青年ボランティア隊派遣が、去る8月19日から9月3日にかけて実施されました。日本からの男子5名、女子3名とスタッフからなる一行が、パラグアイ共和国、アルト・パラグアイ州の州都、フエルテ・オリンポ市において、地元の学生たちと共に、ニーム(インドセンダン)の苗500本余りを植えました。
 当協会では、健康的な環境と健全な社会発展に寄与することを目指し、2000年以来、インディヘナの村への学校建設、図書館の改良、学習図書の贈呈など、未来を担う青少年の教育環境支援を主とする国際協力プロジェクトを推進して来ました。今回の特色は、当協会の活動理念の柱である「環境」と「教育」の両面で、国際協力が実現したことです。先進国にありがちな一方的援助ではなく、双方スタッフの熱心な協議に基いて準備を進め、現地オリンポ市長を始めとする市の職員たち、住民、教師、父母、生徒学生たちが、明るい笑顔で、積極的に協力してくれました。固い地面に苗を植えるための穴を掘ってくれたのも、その一つです。
 植樹は、当協会の提供による苗を、日本の青年と、地元の青年とがチームを作って、言葉の壁を越えながら、1本ずつ心を込めて進めました。地球の対極地で多くの出会いを体験した日本の青年たち。チャコの青年たちと共に流した汗から自然に信頼と親しみが生まれて行きました。この苗が、町の通りにも、人の心の中にもすくすく育ち、豊かに茂るようにと祈りながら。
 今回も惜しみない支援をお寄せくださった方々に、心よりお礼申し上げます。

They are five young men and three young women coming from the other side of the globe. Each one is combined with several Olimpian students to work together as a tree planting team. They planted over five hundred young neem trees along the streets of Fuerte Olimpo downtown.

Among them, the only common language is a much limited English and body language. Working together, sweating together, they naturally come closer and unite into one. The mayor, city staff, citizens, parents, teachers, and students all in positive heart, they planted good trees not only in the street, but also in the heart of everyone.

A young Japanese man said, "I want to come here again to see how large the trees will have gown." Yes, he will see many beautiful trees both in the street and in the heart.

Thank you very much for your support and cooperation, again.


オリンポ市長が熱烈に歓迎
Young Mayor (left) Mr. Diego Gallagher welcomes young volunteers from Japan.

8月23日、フエルテ・オリンポ市庁舎。若い市長(左)が「州都として、またグラン、パンタナールの入り口に位置する町として、今後エコツアーを中心とする観光事業に力を注ごうと考えていました。
そんな折、日本から青年たちがやって来てニームの植樹を通して街の中心通りの美化に協力してくれることになりました。本当に時に適った意義ある活動に感動し、有難く思います。」と、歓迎の意を表してくれました。
木の植え方はこうして(マルチネス氏)
Mr. Martinez (right) shows how to plant young trees of neem

レダ基地の植樹園でもおなじみのマルチネス氏(前列右)が、ニームの苗の植え方を分かりやすく説明しました。
植樹する穴に腐葉土を入れる
At the roadsides, they prepare beds for young neem trees.

「枯れないですくすく、天まで伸びろという気持ちです。ニームの樹はオリンポの人々に薬用として、守りとして又、友達(アミーゴ)として、きっと沢山のすばらしい事をもたらすと思います。」(ボランティア感想文より)
お互いに言葉が分らない中でも
Action is their common language.

「遠い地球の裏側の日本からやってきた人達とアミーゴ(友人)になることが出来た。お互いの言葉を教え合いながら、とてもインターナショナルな気持ちになることができて嬉しかった。」(地元女子高生:17歳)
「学生達と英語やジェスチャー、本を使ってコミュニュケーションをとって行った。一緒に植樹をする中でも自分はなかなかスペイン語や名前を覚えたり出来なかったのに、彼らは名前を覚えて日本語にも関心を持って、どんどん聞いてきてくれた」(ボランティア)


子供たちとふれあいながら
Working with kids.

「相変わらず南米の組織化されていない状態を目のあたりにしましたがそれでも嫌ともいわず行なってくれた子供たちは本当に純粋でよい子たちだと思いました。パラグアイの人達、学生達、オリンポ市長さん、皆、良い方で誠実な方たちだと思います。そこは、他の国が見習わなくてはいけない部分だと思いました。」(ボランティア)


笑顔で人と向き合えば
Smile goes more than miles.

「活動で感じたのは笑顔で人と向き合えば言葉が通じなくても打ち解ける事ができるということと、言葉が通じなくともボディランゲージでどうにかコミュニュケイション出来ると言う事です。実際、植えているとき、ニームの樹が三角の柱の中心に植えなければいけないということをジェスチャーで通じました。そしてみんな分った時、拍手が起こりました。」(ボランティア感想文より)


自然体で無事仲良くなれて
New friends come naturally.

「こっちの人が陽気で明るいというのも嬉しかった。言われているほど無責任にただ明るいわけではなく、自分の友人達より僅かに人なつっこいだけというのもリアルでよかったと思う。」(ボランティア感想文より)


植樹をした道路
Unpaved, but clean, the streets will be very green and comfortable.

「アスンシオンからオリンポの市へ行ったときは急に建物が少なくなり、道路も舗装されていなくて正直、物凄く寂しい感じを受けました。しかし、オリンポの良さはそんな外見から判断するものではなく、とても純粋な人々や美しい自然によって分るものだと。オリンポに滞在して次々と、分ってきました。」(ボランティア感想文より)


植樹後の記念撮影
We worked together.

「特記すべきは若い市長や、学校長、市の観光課長まで積極的に参加してくれての期間であった。」(スタッフの感想より)

「首都のアスンシオンからも遠く離れているので、ここは国の政治家からも忘れられがちな土地だ。しかし遠い日本からも人が来るので希望が感じられます。」(地元住人:48歳男性)


お別れ会で日本の青年が歌をプレゼント
Farewell songs.

市内の体育館にて。


現地の学生によるダンス
High school students dance.

ラテン・アメリカの伝統舞踊。
カラフルなスカートを花のように広げて、軽快に踊ります。


植樹活動を記念して作られた標識の前で
Monument in the center of the city. Now it has a special plate to commemorate the project.

市の中央部に立つモニュメントに、今回の植樹活動の記念プレートが付きました。


植樹プロジェクト推進母体のスタッフ
Mayor Diego Gallagher (center),
Mr. Mitsuishi (left),
Mr. Shibanuma (right)

左より、三石昭治氏(当協会スタッフ、米国在住)、ディエゴ・ガジャゲール、フエルテ・オリンポ市長、柴沼邦彦氏(当協会,国際協力青年ボランティア活動責任者)


オリンポ市からの感謝状
Letter of thanks from the City of Fuerte Olimpo.

(要訳)「フェルテ・オリンポ市の市長として、又、全てのチャコ地方住民の代表として、特にオリンポ市の青年達を代表して、皆様に対する特別の深甚なる謝意を表す次第です。今回、学生達が皆様から頂いた様々な貴重な贈り物が彼らの学業の役に立つことは疑う余地がありません。
お礼の言葉を申し上げつつ、この度、南北米福地開発協会と我が市庁が協力して遂行できたオリンポ市での植樹活動が多大な勝利と成功を納めることによって、パラグアイ(オリンポ)と日本の両国青年達にとって忘れられない思い出として記録され、また、将来の為の良き経験となり、今後も引き続き、同様なプロジェクトが組まれることを期待するものです。」


フエルテ・オリンポ市のインディヘナ学校に文具を贈呈
Stationery donated to the school of the indigenous community of Fuerte Olimpo.

日本のJr.STFから贈られた文具です。

昨年度は、当協会から学習図書を贈呈し、中央の教育関係者と地元の教職者たちから高い評価と感謝を受けました。


エスペランサ村のインディヘナ学校に文具を贈呈
Stationery donated to the school of the indigenous community of Esperanza

アメリカ Big U.S.A社からの大量のボールペン、一心病院からのボールペン、日本の支援者からの大量の鉛筆、その他多数の方からの文具の提供がありました。心から感謝します。

南北米福地開発協会
国際協力青年ボランティア活動責任者 柴沼邦彦



子供達と一緒に日本の歌を歌う
Singing Japanese songs together with schoolchildren.

♪咲いた咲いた、チューリップの花が♪
♪ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ♪
インディヘナの子供たちに日本の歴代青年ボランティアたちが教え、すでに定番になった歌です。


レダで「猛魚」釣りにチャレンジ
Enjoying fishing at Puerto Leda

「レダでは一日しかいることが出来なかったが釣りが楽しかった。自分はピラニアしか釣れなかったがスルビを釣った奴もいた。時間があれば、又、釣りをしたい。」(ボランティア感想文より)


世界遺産イグアスの滝見学
Iguazu Falls. A World Heritage.

「最も感動したのはやはりイグアスの滝。前日も見学したイタイプダムの大きさと建設までの道のりも鳥肌ものだったが人がどんなに努力しても作り出せないものが滝にはあった。立つ位置をかえるごとに新たな一面を見せてくれ地球の歴史に思いをはせてしまった。昔の人は巨大な木や石なども神とあがめていたというがあの滝にもそれをかんじてしまった。写真やビデオでは伝わりきれない感動がありました。」(ボランティア感想文より)
ABC新聞ニュース
"ABC" daily of Asuncion reports the project done.

『高層ビルの東京から我らのパンタナールチャコ地方へ』日本人の大学生、青年たちがアルトパラグアイ州のパンタナール地方において環境保全のためと現地のインディヒナ社会やその周辺の社会発展のためのプロジェクトに参加した。
ハイテクがあり、生活のよりどころと成る住み慣れた場所から遠く離れて彼らの心に大きなインパクトを与えたものはパラグアイ人の熱烈な歓迎(日本の遠慮深い社会と比べて)で在ったと胸の内を明かした。青年たちはFDSANSに属する人々だ。彼らは限られた短い休暇を地球を半周してここ、わが国までやってきた。
切手収集の活動
Young Japanese collect used postage stamps to support the project.

資金援助のため、STF(平和の為の奉仕)の中高生による切手収集の活動
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