2010年10月号  印刷 / Print A4, 11頁

♣ 第10次国際協力青年ボランティア特集 ♣
Tenth International Youth Service

緑の贈りもの、さらに広く、遠く
"More trees donated amd planted for more communities in need of green"

		バスをチャーター Bus ride from Asunción to Puerto Leda. 首都 アスンシオンから、アルトパラグアイ州のレダまで750Kmの旅に出発。途中、メノナイトたちの開拓、建設した都市、ローマ・プラタを見学しました。１泊後、翌日午後3時にレダ基地に到着しました。
		プレゼントを準備 Gift bags for local children. 共に植樹活動をするカトルセ・デ・マジョ（14 de Mayo：独立記念日にちなむ「5月14日村」という意味）の生徒たちへのプレゼント。日本とパラグアイの皆様がお寄せくださった文具、風船、お菓子などが入っています。 同村までは、ボートで約2時間、パラグアイ川を遡行します。

		歓迎式で Welcome session in the community of 14 de Mayo. カトルセ・デ・マジョに建設、寄贈した小学校舎にて、校長と日本青年ボランティア代表があいさつの言葉を述べました。 この村には、25家庭が住み、40名の子供がいます。近隣の先住民族の中でも、最も小さな村です。
		水運び They must get water from Paraguay River. 水道はないので、川で水を汲んできます。
		植えたぞ（1） Neem tree planted! 日本青年ボランティアと地元の生徒が小チームを作って、ニームの苗を植えて行きました。
		植えたぞ（2） Planting in the ground and in the heart. 地面と人の心とに植えています。

		ペンキ塗り Re-painting the school we donated in 2005. 2005年に私たちが建設し、贈呈した校舎の壁にペンキを塗り直しました。
		行水 When the day's work is over. 一日の作業が終わり、川で汗を洗い流します。
		新しい弟、妹たちができました New brothers and sisters in heart. 言葉は通じなくても、心で交流してしまいます。
		歌の練習 Japanese song practiced. 「手のひらを太陽に」の歌と振り付けを楽しく練習しました。

		折れるかな Origami enjoyed. 折り紙は日本の小さな魔法。子供達は何事にも積極的で投入してくれるので覚えることも早く、教育の機会と環境等を整備すれば、成長と発展の可能性を感じました。
		大酋長 Grand Chief of Chamacoco communities. チャマココ族インディヘナの大酋長が、祝いの歌を歌ってくれました。 日本の青年たちも大酋長の祈りと踊りに相対し、一緒に声を上げたり、踊ったりで10分以上も続きました。
		歓送会 Farewell session in 14 de Mayo. カトルセ・デ・マジョでの歓送会で、みんな一緒に歌いました。 その後、村の青年たちの要望でサッカーの友好試合を行いました。予想を覆して日本の青年が2対1で勝ちました。現地の人は半分以上が小学生でしたが。必ず勝つと思っていたマジョ村の方はとても悔しがっていました。
		バイア・ネグラで植樹 Together with schoolchildren of the City of Bahia Negra. 2番目の植樹活動は、ボリビア近くの海軍の砦があるバイア・ネグラ市で、人口は1000人余りです。 ここでは高校生たちと共同で作業しました。

		固い土にも心をこめて Trees will grow well even in the unfavorable soil. チャコの純朴な生徒たちのように、ニームの木は土質を選ばず生長します。 まずは学校の校庭の植樹からはじまり、その後はメイン道路へと行きました。
		街路樹を植える Young trees need protection in the street. 椰子の木の保護柵で、苗木を守ります。公道では保護柵がないと、柔らかな苗木が、羊や山羊などの家畜に食べられる恐れもあります。
		水やり Give a lot of water for the first few days. 苗木を植えたら、たっぷりと水をやります。 学生たちも慣れて来ました。また、一緒に活動する学生も高校生であるため、植樹もスムーズに進み、またお互いの交流も活動しながらなされていました。やはり、若い人同士は壁がないことを感じます。
		交流会 Paraguayan dance of Spanish origin. 午後2時から学校の中庭にて親善交流会がありました。これは、スペイン風のリズミカルなダンスです。赤白青の三色はパラグアイの国旗の色です。 続いて、海軍の副官の歌と学生の踊り、そして日本のメンバーの全体で2曲、日本のM君が独唱を披露し、最後に高校生から歌に合わせたモダンダンスが披露されました。
		歓送会 Voluntters sing in the farewell session in Bahia Negra. 歓送会では、学校側が準備してくれた三つの踊りが素晴らしく演じられました。そして日本の学生によるソーラン節がとても大きな拍手と歓声を浴びました。
		また来てください Please come again! ついに、バイア・ネグラ市最大のイベントになってしまいました。
		副司令官 Vice Commander of Marines sings for us. パラグアイ海軍、バイアネグラ方面副司令官が素晴らしい声で何曲も歌ってくれました。 バイア・ネグラ市での宿泊は、女子に海軍のゲストハウス、男子に市の宿泊施設が提供されました。
		釣り体験 They catch lots of piranha in Paraguay River. レダ基地に戻り、パラグアイ川で猛魚釣りを体験。主としてピラニアを釣りました。 1位23匹、2位21匹、3位20匹と大漁です。

		乗馬体験 Experience another aspect of life in Chaco. チャコ地方では馬が重要な交通手段です。まずは入門編です。
		鳥の公園 Bird Park in Brazil. パンタナールやアマゾンに生息する鳥類をまとめて見ることができます。
		イグアスの滝 They visit Iguazu Falls. 世界自然遺産、イグアスの滝を見学しました。
		ミンガグアス市にて Minga Guazu school visited. ミンガグアス市（10万人）においては、50校に100本の植樹キャンペーンを市と共催しました。 時間の都合で、50校の中の1校を訪問し、植樹活動と交流の時間を持ちました。

		市長も参加 City Mayor plants a neem tree. 市庁舎において、植樹式典が催され、市長、教育長、はじめ学校の代表者など、約80名が参加しました。日本の青年ボランティアたちも歌とソーラン（踊り）を演じ、式典は大変盛り上がりました。 ニーム苗を植えるミンガ・グアス市の市長（左）と、当協会の飯野事務総長。この写真は全国紙（下記)に掲載されました。
		サン・ルイス高校 This little tree will grow taller than those students in a year. この小さな苗が、１年後には、この高校生たちよりも高く伸びます。
		大きくなあれ Soil far better than that of Chaco. 南部の土は、チャコ地方と違って、土質が優れています。苗木と生徒たちの成長が楽しみです。

		新聞社を表敬訪問 They visit the Head Office of "abc" daily. アスンシオン発行の全国紙、"abc"（アベセ）の本社を訪問し、活動を報告しました。
		国会議事堂前にて In front of the National Assembly building. その後、アスンシオン市内を見学しました。
		abc新聞ニュース、アスンシオン発行 Article on "abc" daily. Published in Asunción. 日本の大学生が社会奉仕活動 我々の国の環境保護の為にパラグアイを訪問 カリブのリゾート地や、西欧のツーリスト向け娯楽施設を訪れるのではなく、日本の学生のグループはチャコの原住民コムニティを助け、ミンガグアスの町に木を植えるために我々の国を訪れた。 西暦2000年より、南北米福地開発財団は日本の学生たちをパラグアイに招待し、社会奉仕活動、特に原住民コムニティに対する援助を行ってきた。過去においては、学生たちはパラグアイ川沿岸の原住民に対して学校を建設し、彼らのコムニティに対して植林を行ってきた。今年は、アルトパラグアイ州の14 de Mayoを訪れ、そこの子供たちと一緒に学校のペンキ塗りを行い、彼らと植樹をし、文化交流をなした。学生の一人、石村聡史氏は、“言葉の壁があったにもかかわらず、ジェスチャーで会話をなし、彼らは我々を彼らの家まで連れて行ってくれ、厳しい環境の中でどのように住んでいるかを見たその体験は他では得られない忘れられない体験となった。”と語った。 14 de Mayoから次にバイアネグラに行き、現地の青年たちと植樹をなした。そこで2日間滞在し、その後、プエルトレダに向かい、そこで始めて川に入って体を洗った。この体験は、日本の青年たちにとって印象的なものとなったようで、彼らの多くが、日本にいる友人にこの体験を話したいと語った。 チャコでの様々の活動の後、アスンシオンへ戻り、ミンガグアスへ行き、そこでその地域の50校に対して苗木を贈呈した。そこにおいて、日本の学生たちは、地域の中高生やその市の職員たちと植樹を行った。 この地において、財団の副会長である佐野道准氏は、“我々の団体はパンタナールの保護に尽力しており、それ故毎年、この地域の植樹をしており、アルトパラグアイ州の住民、特に原住民のコムニティに対して、社会奉仕活動をなしており、そこの3箇所に学校建設をなしてきました。”と語り、更に “国の将来はその国の青年たちを如何に教育していくかにかかっております。ミンガグアスに来て植樹活動をする理由は、青年たちが環境に感謝し、尊重し、保護することを学ぶためであります。”と佐野氏はミンガグアスの市の職員や学生たちに対するスピーチの中で述べた。

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参加したボランティアたちの感想文より

今回参加して分かったことは、世界平和と言うことです・日本にいるだけでは世界、人類という規模がはっきり分かっていませんでした。 　地球の反対側、世界から見捨てられた地、カトルセマジョに着いた時、衝撃を受けました。ゴミや動物のフンが地面に落ち、自分が汚いと思ってします川の水を飲み、体を洗っていました。同じ地球に生きているのに、日本人とカトルセマジョで、こんなに生活が違うのかと思いました。 　しかし、言葉は通じない中で、人種、国も違う中でカトルセマジョ、バイアネグラの人々と触れ合い、皆で笑いあい、人類一家族であることを実感しました。ＴＶで大変な暮らしをしているのを見るのと、実際に現場で見るのでは、心の感じ方、動きが全然違いました。世界平和を目指していくには、やらなければならない事が多くあると知りました。自分の日本でのダラダラしていた暮らしが恥ずかしく思いました。 　日本に帰ったら、技術を身につけるために、学び、その技術を活かして、世界に貢献したいです。また、植樹活動など、活動を私達がやってきたから現地の人も巻き込まれたと言われ、動機になって行きたいと感じました。１０月に就職活動が始まる、大学３年、将来の事、これからの事に行き詰っていましたが世界規模でこれから考え自分を磨かなければならないと思いました。 （女子隊員） 『８月２５日から始まって本当に早い日々でした。そして充実してました。 カトルセマジョ村では最初すごく不安でした。“村の人はどんな人達なんだろう・・・。どんな生活がまっているのだろうか？”“自分に出来るかな・・。”そんな思いがこみ上げて来ました。だけど、少しずつ集まってきて、荷物を運んで行くのを手伝ってくれたり、笑顔で迎えられたり、会って間もないのに抱きついてくれたり・・。“あぁ、地球の裏側だけど、やっぱり同じ親のもとの一つの家族なんだなぁ”と少し感じました。村には色んな子供達がいました。照れ屋の子、積極的な子、皆を引っ張る子、すごく優しい子。でも、みんなすごく笑顔でした。日本から来て、この村の中で生活することは正直大変でした。 水には気を付けないといけない、トイレも穴だらけ。虫も多い。でもここには毎日、皆で家族のように笑顔で、一生懸命生きている人達が沢山いました。日本を考えてみると水はきれい、トイレも衛生的。虫もそんなに沢山いない。でも、毎日の笑顔で生きていることに感謝しながら生きている人はどのくらいいるのだろうと思いました。 “幸せ”とは物質的に満ち足りているかどうか、つまり“豊かな生活”が送れているかどうかだけでなく、“一つになること”もとっても重要な事であると実感できました。同じ樹を植え、笑って、歌って、おどって、なんでもないそんなことが一つ一つ愛おしく感ずることが出来た３日間でした。 最後の船から皆を見て、離れて行くことがすごく辛かったです。必ず、one family under god を成し遂げたい！！です。また、再訪したい！と心から決意しました。本当に幸せな日々でした。 バイアネグラでも、快く迎えてくださいました。先輩の方々の歩み、精誠があってこその暖かい歓迎なのだと思いました。市といっても、日本のようにお店が沢山、人も沢山という場所ではありませんでした。乾いた土の道が果てしなく続いていました。ここに住んでいる中高生たちは、どんな人達なんだろうと思いました。初めて会った時は少し冷めているのかなぁと思いましたが初日のスポーツを通してすごく素敵な人達ばかりだなぁと思いました。みんな、笑顔でした。みんなの一生懸命、植樹し、私達のつたないスペイン語を理解しようと良く聞いてくれ、“日本語や英語ではなんて言うのかと沢山、関心を持って聞いてくれました。それが本当にうれしかったです。すごく愛されました。 別れの時、仲よくしてくれた姉妹とお互いのネックレスを交換しました。すごく、嬉しかったです。地球の反対側に居ても、心がつながっていると思いました。 （女子隊員） 『パラグアイ、本当に楽しいです。生活水準が日によって（行く所々で）大きく変わってもあまり気になりませんでした。カトルセマジョ村に居る時、みんなが自然に生活していて、トイレ、水道、シャワー等がないことが自分にも当たり前のように感じました。どこの民族も最初はここからスタートしたんだと考えると、貧しい村だとは思えませんでした。貧しいというと、食糧不足で住む家もなく飢え死にするイメージがありました。マジョ村は生活水準は低いけれど、自然のサイクルの中に上手に調和して、素敵な暮らしに見えました。たぶん、私がゲストとして２日間だけ訪ねたのでは現状は全然分からないのだと思います。帰ってからマジョ村とバイアネグラは余り仲良くないと聞いた時はショックでした。 子供達をだっこして、『愛しているよ』と声をかけました。神様は子の子供達ひとりひとりを愛しているから、私を神様の愛の通過体となりたい。私自身も神様と共にこの子たちを愛したいと思いました。抱っこして、抱きしめて、『愛しているよ』と一言声をかけると、どんなに重くて、腕が痛くても、服が汚れていても、ズーット抱きしめて抱っこしたくなりました。別れる時、そのつもりは全然なかったのに涙があふれてきました。もっと愛したい思いでした。 バイアネグラではまた違った環境で人々が生活していました。ベット、水洗トイレ、テーブル．．．何んだか、懐かしい物を見ているようでした。生活を支えてくれるこのような万物に感謝できました。スペイン語でのコミュニュケイションをたくさんするようになりました。言葉が通じることの大切さを痛感するとともに、言葉が通じなくとも身振り手振りで何とかやっていけるのだと分かりました。お互い能動的にコミュニュケイションができたので、言葉の壁がそんなに大きくありませんでした。この土地には土地の文化があり、日本には日本の文化があります。交流会でお互いの文化を発表し合えたことがうれしいです。文化、芸術という者は、お金にはならないけれど、人の心を豊かにする大切なものだと感じました。日本に帰ったら文化について調べてみたいです。 こんなに歓迎されて、私達は本当に恵まれた立場です。いつか、日本に彼らを呼んで、いろいろ、案内したいです。自分の将来はまだどうなるかは分かりませんが将来、医療を特に必要としている人々を看護して支えられる人材になりたいです。学生と交換したブレスレットを大切にします。 （女子隊員） 『カトルセマジョ村に着いた時、一番に村の人々と豚が出迎えてくれました。一緒に荷物を運んでくれたり、喋りかけてくれたりと最初から暖かく感動しました。そのすぐに、うんこが落ちている量にびっくりしました。子供達の中には素足の子もいて、平気で踏んでいたのには心が痛みました。 １日目、作業を終えてお風呂となった時、泥水に近い水に入るのに抵抗をあり、皆が楽しそうに入る中、私は見ているだけでした。どうしてみんな入れるんだろう？そう思って私一人がまだ村の人を愛していない気がしました。寝る時も、私は神経質になり、虫が落ちて来ただけでビックリして夜中に何回も起きたりしていて、そのたびに村の人々はどんな生活をしているのだろうと考えました。 ２日目、作業をしていて昨日は余り喋らなかった班の子ととても仲良くなりました。言葉は分からないけれど、豚の絵を描いて『チャンチョ』と教えてもらったり、日本語で教えたりと笑いながら覚えた数少ないスペイン語をならべていました。村の子たちはとても働くので勇気を貰います。愛を貰いました。一人の女の子が私の横を離れません。一緒に遊んだり、先生の話を聞く時も膝に乗っています。背中にしょって平野さんの横を通った時、その女の子が『お母さん見たい』と言っていると聞いて納得しました。他の子と遊ぶとすねたりします。だっこしたらもう離れません。私の小さいことを思い出して愛しくなりました。 その日、私は川にはりました。村の人々がどの様な生活をしているのか体で知りたいと思ったからです。私の中ではとても決意がいりました。しかし、入って見ると思っていた苦は、そこにはありませんでした。 そして、帰る日、船に乗る時、その子を探しました。見つけた時に彼女は『あなたなんかもう知らない』と言っているかのように背を向けました。私は忘れられたのかと思い少し悲しい思いでした。しかし、一緒の班で植樹をした子供達が涙を流して私の名前を呼んでくれていました。私は愛する為にこの村に来ていたのに、私も愛されていたのかと涙が出てきて、ありがとうという気持ちと悲しい気持ちで一杯でした。バイアネグラの帰りにまたマジョ村に寄った時、あの小さな女の子は照れていました。忘れられていなかったとホットし、近づいて抱きしめてあげたかったです。また、同じ班の子供達が泣いていました。会えた喜びなのかまた、すぐにさよならするかは分からないけど、本当に、本当に心があたたかいなぁと感じました。マジョ村が大好きになりました。』 （女子隊員） 『今回この青年ボランティア隊に参加できたことを、本当に感謝しています。私が一番実感できたことは、やはり国を越えて人は一つになれるということです。今回は３つの村や市を訪問して植樹活動をしていくなかで言葉や年齢を越えていくことをかんじました。私は常日頃、「人は通じ合える、理解し合える」と思いながら、日本で生活していました。しかし、日本国内であれば、それは決して難しいことではないことも知っていました。そこにチャレンジできた期間となった毎日でした。 最初は、自分からなかなか積極的に接することができなかったのですが、他のメンバーが現地の子供たちと仲良くなるなか自分も押し出されるように打ち解けることができていきました。植樹という活動を通して一つとなっていく中で、言葉ではない、心と心で理解していく関係を築くことができたとおもいます。 それは別れ際に流れた涙が何よりの証しでした。本当に数日間の活動であっても、植えた木がさらに私たちとの思い出を残してくれると思いました。また、パラグアイの子供たちの純粋さに心が打たれました。一生懸命、水を汲みに行ってくれたり、苗木を運ぶためにわざわざ自分のバイクを持ってきてくれたり、彼らの全てを投入してくれたことがとても嬉しかったです。 今この感想文を書くなかで、彼らの「一生懸命さ」の原動力は何なのかを考えて行きました。それは、きっと「人との出会い」なのではないかと思います。バイアネグラ市にしても、そしてマジョ村は特に世界の人々と出会う機会がないと思った時、このような植樹活動がなにより、その機会になるからです。そう考えた時、自分自身が日本という国で、様々な人々と簡単に出会うことが可能な環境で、どれだけ人の「出会い」を大切にしてきていたかを強くかんがえさせられました。人は様々な人と出会う中で成長していきます。その出会いの数が重要ではなく、その出会いの一つ一つの思いの深さが重要ではないか、そんなことをパラグアイの子供たちから学んだ気がします。 私は今、大学生ですが将来は絶対世界に出ていく男になります！！そのためにも、残りの大学生活をしっかり全うしていきます。本当にありがとうございました。 マジョ村：最初の植樹だったので緊張もしたのですが、マジョ村の子供たちの純粋さに心打たれました。私たちは普段、日本では多くの人達と交流したり、電車でも行きかう中で、「人と出会う」ということに、その素晴らしさに鈍感になっていると思いました。マジョ村の子供たちは、この出会いという時間を最大限に楽しみ過ごしたいということを強く感じました。スペイン語がままならなかったとしても、心から理解しようとすればわからないことはないと思いました。 バイアネグラ：年齢が高くない中高生ということでまた違う緊張感もあったのですが、それでも子供たちの一生懸命さに感動しました。そして、言語的にも子供たちのほうから日本語を話してくれたりと交流の幅が一気に広がっていったことを感じました、気付かないなど、大人になって行けばいくほど、他人のことを考えられるというのは、世界共通であり、尽くすことに関してすごく積極的に行動してくれると日本人と比べて感じました。もっともっと分かりあえたかったですが、ここの学生たちは「これで終わり」という感じがしなくて、日本へ来たのなら、きっとまた会えると「次」を考えられる希望的な出発をしました。彼らがさらに日本に興味を持ってくれることを願います。 レダ：何気なく使用させてもらっているこの館や全ての施設がどれだけの精誠ゆえに建てられたものであるかを実感しました。特にヤシの木を実際に伐ってみて、本当に未開の地から、今のレダがあるということもどれだけ大変であったかということを知りました。様々な試行錯誤ゆえの今のレダであり、今もまたさらに前へ前へチャレンジされる、一世のみなさんがすごいとも思います。また、自分自身もその開拓精神をしっかり相続したいとおもいます。』 （男子隊員） 国が同じでも貧富の差だけでなく、扱いそのものが違うころに驚きました。マジョ村は病院はないし、電波が入らないので電話も出来ない、中学校も高校もない、どこか昔の村がタイムスリップした気持ちでした。 世界にはこういう村がたくさんあるとは知っていましたが実際に見ると、現実世界に引っ張られて、今までの自分の考えは甘い夢のような気さえしました。子供達はとても純粋で何の葛藤もなく、打ち解けることが出来ました。 子供たちと遊び、マジョ村での体験は一生忘れることが出来ない体験になりました。とても楽しかったと同時にとても考えさせられました。というのは、物がない、環境が悪いといって、何でもかんでも与えて、作ってしてあげていいのか、と思いました。宗教教育の中で育たないと今の日本や他の先進国見たいになってしまうのではないかと思います。 バイアネグラでの中高生との交流は本当に良かったです。植樹は一本一本、投入してやれて、水をかけるのも考えながらやれました。終わった後、見た木々の美しさは言葉にならないほどの絶景でした。心が震えました。世界中の村に行って、このようなことをしたいです。 正直、レダ、レダの活動に魅了されました。』 （男子隊員）

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