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ひまわりイラスト ニュースとお知らせ   2011年10月号  A4, 9頁 ひまわりイラスト

 第11回国際協力青年ボランティア特集 
International Youth Service 2011 in Fuerte Olimpo

ルゴ大統領を表敬訪問
"President Fernando Lugo welcomes young volunteers from Japan."

写真2011oct00
フエルテ・オリンポ市に開拓した新しい農場で
Volunteers and local students in the brand-new farm in Fuerte Olimpo

第11回国際協力青年奉仕隊は、選抜された男子7名と女子5名が、去る8月24日から9月9日にかけ、パラグアイのチャコ地方において、植樹活動と農場の開墾に現地の人々との共同作業に汗を流してきました。先住民コミュニティのグァラニとエスペランサでの植樹、フエルテ・オリンポ市での菜園地の開墾に奉仕し、スポーツ交流や歌とダンスでの文化交流などを通して、人々との絆を結び育ててきました。

9月6日には、首都アスンシオンの大統領官邸に、フェルナンド・ルゴ大統領を表敬訪問しました。ルゴ大統領は、青年たち一人ひとりと握手し、挨拶を交わされました。柴沼事務局長から、国際協力青年奉仕隊は、パラグアイの過疎地域であるチャコ地方を中心に奉仕活動をし、今年で11回目になること、特に先住民の村で3つの学校を建て、植林活動をし、村の教育環境を整えてきたことを報告すると、大統領はとても熱心に聞いてくださっていました。

大統領はチャコ地方には大変大きな関心を持っておられ、チャコの発展がパラグアイにとって極めて重要であると言われ、パラグアイの地図を使って国の計画などを説明してくださいました。その後、青年たちが一人一人、学生は何を勉強しているか、社会人はどんな仕事をしているかをスペイン語で自己紹介しました。ルゴ大統領は、自分には日本人の妹がいて、広島生まれで名前はウエムラといい、とても頭と気立てのいい方であるとのことです。その方はルゴ大統領の両親が養女としたそうです。話しながら心がとても打ち解けてきた様子で、終始にこやかでした。

青年たちは若き日にさまざまな境界を越える体験をし、自己の内面をも開拓できたとの感想を持ちました。充実したスケジュールをすべてこなし切り、全員が日焼けした笑顔をたたえて、無事に日本に帰国することができました。今回も惜しみないご支援とご協力をお寄せくださった皆様に心より感謝申し上げます。

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写真2011oct01
ローマ・プラタにて
Menonite Museum in Loma Plata. Menonites built beautiful towns in dry Chaco.

ドイツなどから移住してこの町を開拓したメノナイト(キリスト教のグループ)の歴史博物館の前で。
写真2011oct02
フエルテ・オリンポに到着
Arrival in Fuerte Olimpo after a long way of pist and dust.

ローマ・プラタからフエルテ・オリンポまで、左のバスに乗ってガタゴト土埃の道を走りました。
写真2011oct03
土を運ぶ作業
Indegenous community of Guarani.

フエルテ・オリンポ市にある先住民のコミュニティです。
写真2011oct04
水汲みを手伝う子供たち
Planting lots of neem trees together with local children.

生徒たちと一緒に、ニームの苗木を植えました。
写真2011oct05
グァラニ小学校前で
School of Guarani community in the city of Fuerte Olimpo.

おなじみのチャマココ族です。2006年には、この学校に教科書と学習教材を贈呈しました。
写真2011oct06
畝作り
Land prepared to be a new vegetable farm.

フエルテ・オリンポ市に開いた、初めての本格的な農場です。私たちは予め、金網の囲いよ遮光ネットを作る費用を提供しました。
この地方では、歴史的に農業はほとんどなされてきませんでした。これからは現地人の食卓にたくさんの野菜が上り、健康に寄与することが期待されます。
写真2011oct07
石を取り除く
Removal of large and small stones from the new farm.

隊員と現地の学生たちが、石と木の根を除去。その後、レタス、ピーマン、トマトなどの苗を植えつけました。これを契機に、近隣の先住民の村にも野菜の栽培が広がることを願いながら。
写真2011oct08
ソーランを疲労
Performance of "Soran" dance by Japanese volunteers.

どっこいしょお、どっこいしょ! ものすごく受けました。
写真2011oct09
プレゼント
Gifts from our supporters in Japan.

日本の皆様が寄付してくださったプレゼント。主に勉強用品ですが、生まれて初めて手にするものもありました。
写真2011oct10
記念撮影
With students at the farewell party.

前列中央は、パラグアイのダンスを披露してくれた生徒。赤、白、青がパラグアイカラーです。
写真2011oct11
市長の挨拶
Mayor, Agricaltural engineer, and Headteacher of the school speak.

続いて、農業技師、学校長が挨拶しました。
写真2011oct12
釣り体験
Fishing in Leda. See pacu in their hands.

パクーがよく釣れました。とても美味しく、栄養豊富な魚です。極めて引きが強いので釣っても楽しい。
写真2011oct13
豚ランド
Trying communicating with pigs.

豚には人に通じる何かがあるようです。
写真2011oct14
乗馬体験
Horseriding experienced.

自分で手綱を持って。
写真2011oct15
ヤシ切りに挑戦
Pioneer's pain experienced in muscles.

開拓者の労苦をミニ体験します。手にマメができそう。
写真2011oct16
ヤシ切り体験を終えて
Everyone did!

筋肉に記憶したパンタナール。
写真2011oct17
エスペランサで植樹活動
They also planted young neem trees in Esperanza, another indigenous community.

私たちが建設・寄贈した校舎の前で。
写真2011oct18
エスペランサの子供たちと
Esperanza is the closest neighbor of Puerto Leda.

レダ基地にも近い先住民の村です。
写真2011oct19
短い時間でしたが
See you again. Thank you, Esperanza!

名残をおしむ村人たち。
写真2011oct20
イタイプダムの見学
Itaipu Dam for the world's largest hydraulic power plant.

世界最大の水力発電種が、豪快に放水中でした。
写真2011oct21
エステ市で夕食
Dinner in Ciuda del Este after visiting Itaipu Dam and Iguazu Falls.

この日は、イタイプダムとイグアスの滝を見学しました。共に世界最大の規模です。
写真2011oct22
大統領を表敬訪問
President Lugo loves the poor, especially those in Chaco.

「奉仕は、物資を援助することも重要ですが、それ以上に愛の種をお互いの心に植えることが大切です。日本の青年もパラグアイの子供たちも、植え付けられた愛の種を育て、花を咲かせ、実を成らせ、繁殖し、両国が相互の理解を深めることを念頭に活動してきました。」と報告しました。
写真2011oct23
大統領が座右の銘を書く
President Lugo writes, "To establish peace, everybody has to do best in making peace at given ground."

「平和を築くには、それぞれのおかれた立場で平和を作りだす事に尽力すること。」と書かれました。 ルゴ大統領は、カトリックの神父です。貧しいチャコ地方の発展に情熱を燃やしています。
写真2011oct24
大統領執務室に招かれて記念撮影
President Lugo invites our volunteers into his office.

パラグアイ、サッカーチームのユニフォーム姿で。
写真2011oct25
一人ずつ握手
What do you study? What is your occupation?

何を勉強していますか? 
何の仕事をしていますか?
写真2011oct26
アスンシオン空港にて
Departure time at the airport of Asunción.

全員元気よく帰国の途に就きました。
写真2011oct27
8月30日付全国紙ABCの記事
Daily ABC reports Japanese volunteers' activities.

“日本人達が経験を分け与える”
12人の日本人学生たちが28日からオリンポ市に来て、野菜の栽培について現地の学生達と協議している。彼らは南北米福地開発財団の青年達で、環境学・経済学・フランス文学など色々な専門を持っている。
今回の彼らの訪問の目的は、環境保護について現地の人々に関心を持ってもらうためである。植樹活動は毎年こうした青年達のグループが来て、この地域の人々を啓蒙しながら今年で11年目を迎えている。
彼らはオリンポ市が所有している野菜農園に遮光ネットや金網フェンスを寄付した。またその農園の仕事も手伝った。

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参加したボランティアたちの感想文より

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