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ひまわりイラスト ニュースとお知らせ   2013年6月号  A4, 9頁, IE & Firefox ひまわりイラスト

 パクーの稚魚をパラグァイ川に大量放流 
A large quantity of pacu fry released into the Paraguay River

フランコ大統領と、豊かなチャコへ新たな希望を共有
New hope for creating the fertile Chaco, shared with the President of the Republic

2013年5月3日、フェデリコ・フランコ大統領が、パラグアイ共和国の大統領として初めてレダ基地を訪れ、パクーの稚魚放流式典の主賓として、パラグアイ川にチャコ地方最初の養殖稚魚を放流しました。放流式典には、農牧省大臣と副大臣、環境省大臣、および警護スタッフが大統領に同行しました。

写真2013jun00
ビバ、パラグアイ!フランコ大統領とともに、パクー稚魚の放流を祝うチャコの人々
"Viva Paraguay!" President Franco and people of Chaco share joy at the release ceremony of pacu fry.

本年1月、レダ基地では、チャコ地方では初めてのパクーの人工孵化に成功しました。これは、高額の設備投資をせずに実現したということでも、前例のない画期的な成果でした。その後も、基地スタッフのたゆまない努力と相まって、稚魚たちは極めて順調に成育しました。そして、放流のときを迎え、大統領を記念すべき放流式典に招待いたしました。

フランコ大統領は、州知事時代に淡水魚の養殖を手掛けた経験と知識を持っておられます。また、パラグアイおよび南米大陸の発展の鍵はチャコ地方にあるとの考えから、南北米福地開発協会の事業活動に、率直な喜びと感謝を述べられました。この大統領の熱のこもった言葉に、私たちも改めてチャコ地方という過酷な環境下での活動の意義をかみ締めました。

今後も養殖事業を各コミュニティに普及させ、すでに推進している植樹事業、教育支援事業と併せて、豊かなチャコと、豊かなパラグアイ川を目指してまいります。このたびの成果へのご支援に感謝申し上げるとともに、引き続き、皆様方の心からのご支援をお待ちしております。

On 3 May, ASD in NSA released fry of pacu (Piaractus mesopotamicus) into the Paraguay River. The number of released fry is estimated roughly as 100,000. The release of one of the most favorite species for both fishermen and consumers is an epoch-making event for restoration of rich nature in the Pantanal and development of the Chaco. The fry have grown large and healthy enough, thanks to Heaven and devoted staff of Leda Farm, after their first success in artificial incubation in January.

"I thank you all who have been in this Chaco making many efforts for the sake of the Chaco. I thank the Association for Sustainable Development in the North and South Americas for being based in the Chaco and for having chosen Paraguay", said President Federico Franco in the opening ceremony held in the Seminar House of Leda Farm. He added, "I believe that Puerto Leda will become an exemplary model for the Chaco, that those beautiful buildings will become the symbol to reflect the richness of Chaco, and that the Chaco is worthy of governmental support." President Franco released the first pacu fry into the river this day in Puerto Leda.

Also participated in the event: Minister of the Environment, Minister and Vice-Minister of Agriculture and Cattle Raising, and professors of the National University of Asunción. Among attendants were high officials of the local governments, Marine officers, Police officers, people of alto Paraguay, and our supporters in Paraguay and South America.

共同プロジェクトバナー

共同プロジェクトのバナー Joint Project banner
南北米福地開発財団(上)FDSANS(ASD in NSAの現地法人)
アスンシオン大学獣医学部水産学科 Department of fisheries and aquiculture, National University of Asunción

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Tシャツのデザイン

T-shirt logo for the ceremonial event. It reads, "We take care of the ecosystem. We take care of the Pantanal."

「私たちは、生態系を護ります。」「私たちは、パンタナールを護ります。」
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フランコ大統領がレダ基地に到着
President Franco arrives at Leda Farm around 11:15 a.m.

午前11時15分頃、大統領を乗せたセスナが到着し、農牧省大臣と環境省大臣、セキュリティのメンバーが大統領と共に降りてきました。
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中田所長がレダの歩みを報告
Mr. Nakata reports how release of pacu fry has come to reality in Leda.

中田所長から佐野さんの通訳で、稚魚の放流に至るまでのレダ基地の歩みを報告しました。(下に全文があります。)
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水産科の教授が、魚の放流について説明
Professor of the department of fisheries and aquiculture gives a short lecture on fry release into waters.

アスンシオン大学の水産科の主任教授が、魚の放流について、専門的見地からの説明を行いました。
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フランコ大統領が感謝の意を込めて話される
President Franco speaks. (English translation below)

フランコ大統領が、かなり長い時間、熱心に話をしてくださいました。(下に和訳があります。)
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放流場に向かう大統領
President Franco and all staff walk to the point of fry release near the cape of Puerto Leda.

レダの岬の近くにある、稚魚を放流する場所まで、大統領以下、全員で歩いて行きました。
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マグノ教授が放流を説明
Professor Magno of the University of Asunción briefs aquiculture and release of pacu. He has been helping us for artificial incubation.

放流に当たって、稚魚の人工孵化の指導に当たってきたマグノ教授が、放流の説明をしました。
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準備された稚魚
Pacu fry in plastic bags filled with oxygen. Fry are to get used to the river water inside the protection net.

稚魚を小分けにしたビニール袋。酸素で膨らませてあります。囲いの中で保護されながら、体力をつけ、川の水に慣れてゆきます。
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大統領が手にした稚魚を見る
President Franco looks at the pacu fry in the plastic bag in his hand."

大統領が、ビニール袋に入ったパクーの稚魚を、まじまじと見つめられました。
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大統領が稚魚を川に放つ
President Franco releases pacu fry into the Paraguay. People shout, "Viva Paraguay!"

大統領が、パクーの稚魚を川に放つと、集まった人々皆が歓声をあげました。
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放たれる稚魚
Pacu fry go to the river water. Inside the surrounding net, they get used to the river water, learn to feed themselves, and get ready to live in the wild river.

稚魚は、囲いの中で川の水に慣れ、自らの力で餌を捕り、体力をつけて巣立ってゆきます。
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放流の後の昼食会
Happy lunch after release of fry. Everybody enjoys tasty asado in our canteen, filled with friendly air.

南米で最も好まれるアサドを、大統領を中心に和やかな雰囲気の中、いただきました。
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プレゼント
Japanese noren-like wall hangings and Korean jinseng presented to President Franco.

日本ののれん風壁掛けと、韓国の高麗人参とをプレゼントしました。
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記念植樹
President Franco plants a young tree for commemoration after visiting all around Leda Farm as far as Pigland.

食事の後、車でレダの敷地内各所を、ブタランドまで巡回し、その後、記念の植樹を行いました。
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記念撮影
Everyone is at home all the time of their visit to Leda Farm on this beautiful day.

最後まで家族的な雰囲気の中で笑顔が絶えることのない、素晴らしい時間でした。
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ABC新聞が報道
Asunción-based daily ABC reports President Franco's visit to Leda and release of pacu fry into the Paraguay.

アスンシオン発行の全国紙、ABCがフランコ大統領のレダ訪問と稚魚放流式典を報道。
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チャマココの踊り
Chamacoco dance performed for the release ceremony. The Chamacoco is a group of indigenous people living in several communities in the Chaco.

パクー稚魚放流式典において披露された、先住民族チャマココの踊り。

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フランコ大統領のスピーチ

パク稚魚放流式典にて、2013年5月3日 プエルト・レダ

今日農牧省大臣や環境庁長官、将軍、大佐と飛行機の中で話していました。2003年私がパラグアイ中央州の州知事であったとき、私はパラグアイにおいて初めて自然の川を利用して魚を育てる試みを成しました。生来種であるパク、ドラド、ボガ、スルビの4種類の魚を為しました。現在、外来種であるテラピアやカルパの養殖は非常に進んでいると思いますが、今日、この日のプエルトレダでの放流はパラグアイにとって一大ニュースであります。

先ほどこの財団の会長が話されたように、魚の肉は牛の肉よりも健康に良いものであり、川に放流するということは非常に有意義な事であります。また、禁漁期に政府は、漁師に対する援助をしておりますが、政府に頼らないで生活する解決策をレダは提示してくれております。それ故、南北米福地開発協会に感謝しますし、インサオラルデ博士を中心とした大学の水産科の努力に感謝するものであります。政府はこのような努力に常に協力したいと思っております。

チャコはパラグアイの面積の62%を占めておりますが、人口はわずか2%であります。このような未開の地域を開発していくことは重要であります。それ故に今回滑走路がコンクリートになり、雨天の場合でも飛行機の発着が可能になるように尽力されたオリンポ市長の努力を讃えたいと思います。次に政府はバイアネグラの滑走路もコンクリートにすることを約束したいと思います。そのことによって政府がオリンポやレダやバイアネグラのような辺鄙な地域に対しても関心を持っているということを示したいと思っております。

第二に、政府がチャコに対して関心を持って政策を行っている証拠として、中央チャコにパラグアイ川の水を送る送水路の建設に現在取り掛かっております。長年苦しんできたチャコ地方にパラグアイ川から水が送られるようになります。私はチャコ地方が最も豊かなところになる可能性を秘めていると確信しています。それ故、健康、教育、通信面のインフラの拡充に取り組んでいきたいと思っています。 それ故に、皆様方がこのチャコにおられ、チャコのために様々な努力をしてくださっていることに感謝いたします。私は、南北米福地開発協会がチャコに拠点を置いて下さり、パラグアイを選んでくださったことに対して感謝いたします。プエルトレダがチャコの鏡になると思います。またこのような素晴らしい建築物がチャコの豊かさを反映するシンボルになると思います。チャコは政府のサポートを得るにふさわしいものであると思います。

チャコは歴史的に見捨てられてきたようなところであります。しかしチャコの発展はパラグアイの発展のカギであると思っております。チャコは太平洋と大西洋をつなぐ架け橋であり、アジア経済圏と結ばれるためにはチャコを通らずにはあり得ません。人々がチャコを通らずにはアジアにつながらないということが分かる時が来るのには長くはかからないでしょう。もうすぐチャコは目覚ましい経済発展する時を迎えるでしょう。

現在チャコでは、天然ガスが発見され、石油の埋蔵も見つけられ、また鉄、銅、ニッケルなどの地下資源があることが分かってきました。マリスカルエスティガリビアの町(パラグアイ最北端の軍隊の基地がおかれている町)の飛行場はもうすぐ南アメリカの最も重要な物流の拠点となるでしょう。一週間に200機の飛行機のカーゴが発着する拠点になるでしょう。その町はアルゼンチンのブエノスアイレス、ブラジルのサンパウロ、ウルグアイのモンテビデオ、チリのサンチャゴ、ボリビアのラパスなどと等距離にある戦略拠点として非常に重要な町であります。

南北米福地開発協会のイニシアチブに感謝いたします。また文師のグループの人たちがチャコに投資して下さることに感謝いたします。パラグアイ、特にチャコは非常に将来性のある場所であります。皆様方の投資と存在が今後のチャコの発展に重要な役割を果たしていると思います。チャコこそ今後の政府の政策の最優先の場所であり予算においても最優先場所であってほしいと思っています。

もうすぐドイツより20台の4輪駆動のトラックが軍隊に寄贈される予定です。今は敵もいませんし、戦争もありません。しかし、軍隊はチャコの開発に必要であり、重要な役割を果たしていただかなくてはなりません。このトラックはチャコの為、南北米のような財団のために使われなければなりません。チャコの発展のための物流に利用されなければなりません。

神様の祝福と幸せが皆様にありますように!

Message of President Franco

President Federico Franco speaks at the Ceremony of Release of Pacu Fry in Puerto Leda, 3 May 2013.

Today, I talked with the Minister of Agriculture and Pasturage, the Secretary of Environmental Agency, the General, and the Colonel in the airplane. In 2003, when I was the governor of the Central Department in Paraguay, I carried out a trial project to farm fish in the natural river for the first time in Paraguay. It was to farm native species of fish such as pacu, dorado, boga, and surubi. Today, farming of fish of foreign origin such as tilapia and carp has advanced very much, but the release of native species in Puerto Leda is a big news for Paraguay.

As Mr. Chairperson of this Foundation has just mentioned, fish is healthier than beef as our food, and it is very significant to release fry into the River. The government supplies fishermen with financial aid in a closed season for fishing, but Leda shows a solution for living without depending on the governmental help. I thank the Association for Sustainable Development in the North and South Americas, and thank for the effort of the Fisheries Department of the University led by Dr. Insaurralde. The government is always willing to cooperate with such efforts.

The Chaco covers 62% of the area of Paraguay, but its population is only 2%. It is important to develop this area, which has been left undeveloped. So I would like to praise the efforts of the Mayor of Fuerte Olimpo, who strived for paving the runway so that the departure and arrival of airplanes is enabled even in rainy weather. The government would promise to pave the runway of Bahia Negra with concrete for next. That will express the government’s concern for remote areas such as Fuerte Olimpo, Puerto Leda, Bahia Negra, etc.

Second, we have started the construction of an aqueduct to draw water of the Paraguay to the Central Chaco, so that the government’s concern for the Chaco is visible in its policy. Water will come from the Paraguay to the Chaco district which suffered for many years from lack of water. I am strongly convinced that the Chaco has a potential to be the richest land. So, I am eager to enforce expansion and strengthening of the infrastructure for health, education, and communications.

I thank you all who have been in this Chaco making many efforts for the sake of the Chaco. I thank the Association for Sustainable Development in the North and South Americas for being based in the Chaco and for having chosen Paraguay. I believe that Puerto Leda will become an exemplary model for the Chaco, that those beautiful buildings will become the symbol to reflect the richness of Chaco, and that the Chaco is worthy of governmental support.

It is said that the Chaco is a neglected land in history. However I believe development of the Chaco is the key to development of Paraguay. The Chaco is a go-between to tie the Pacific and the Atlantic, and there is no way to connect with Asian economy without going through the Chaco. People will understand it soon. A remarkable economic development will soon be seen in the Chaco.

In Chaco today, natural gas has been discovered, and the deposits of petroleum found. It has come to be known that there are underground resources such as iron, copper, and nickel. The airport of the town of Mariscal Estegarribia (the northernmost base of Paraguayan troops is placed) will become the most important base of physical distribution in South America soon. There will be arriving and departing 200 cargo planes a week. The town is very important as a strategic base owing to its equidistance from Buenos Aires in Argentina, Sao Paulo in Brazil, Montevideo in Uruguay, Santiago in Chile, and La Paz in Bolivia.

I thank the Association for Sustainable Development in the North and South Americas for taking the initiative. I also thank the group of the Rev. Moon for investing in the Chaco. Paraguay particularly the Chaco has a very promising future. I think that your investment and presence here play an important role in development of the future Chaco. I think the Chaco should be given the top priority in the future policy of the government, and that in the budget accordingly.

Soon twenty four-wheel-drive trucks are going to be donated to our troops from Germany. Paraguay has no enemy. No war either. However, the troops are necessary for development of the Chaco and have an important role. Those trucks must be used for the sake of the Chaco and for those like the Association for Sustainable Development in the North and South Americas. Those vehicles are to run for physical distribution aimed for developing the Chaco.

May God’s blessing and happiness be with you all!


中田所長の挨拶

パクー稚魚放流式典における中田所長の挨拶、2013年5月3日 プエルト・レダ

今日ここにお集まりくださった下さったことに心より感謝いたします。私たちの運動の創始者であられる文鮮明師は、パラグアイの素朴な人柄を限りなく愛され、神様に対する信仰心がいまだ根強く残るパラグアイこそ神様が世界でも最も愛する国であるとの確信を持ち、特にこの貧しい歴史的に見捨てられてきたチャコ地方こそ神様が創造したままの自然が残り、神様が今まで大切に保存されてきた場所であり、今後神様の祝福を大きく受ける土地であるとの確信から、一か月以上も館を借りて住みつつ自らこの地を探索され、このレダの地を購入されました。

それ以来私たちはどのようにすればこのパンタナールの自然を保護し、更にまたこの地域に貢献していくことが出来るかという壮大な課題に取り組んできました。インディヘナの村に学校を建て、この地域に様々の教育支援をする傍ら、植林プロジェクトを通しこのパンタナール保護に対する貢献し、更にこの地域の経済に貢献する道を模索しながら14年間様々なプロジェクトを試行錯誤してまいりました。

また更に、文鮮明師は魚の資源の開発に生涯を捧げてこられました。地球の7割を占める海、水産資源こそ人類食糧問題を解決するカギがあると深い信念に基づき漁業やボート造りなど海洋産業を自ら率先垂範し強力に推し進め、魚を食べる習慣のなかったアメリカ合衆国に100以上の日本レストランを創設し、魚を食べることを教え、今や魚は最も健康的なタンパク源として多くの人の知るところとなり、世界中に魚を食べる習慣が定着しました。

私たちここパンタナールでも魚は貴重な食料であり、また沿岸の人たちの貴重な生活の糧でもあります。この魚を保護し、育んでいくことこそパンタナールの保護につながり、この地域の持続的発展がもたらされるものと確信し、3年前よりパクの養殖事業に着手しました。アスンシオン大学水産科の惜しみない協力のもと、今年はパクの孵化に成功し、パラグアイ川に初めて放流できる栄誉に浴することが出来ることを心から感謝している次第です。

この式典に遠くから御参席してくださった皆様に重ねてお礼を申し上げます。これを機会にますますパンタナール保護と地域活性化のために精進してまいりますので今後とも、皆様の温かきご支援をよろしくお願いいたします。

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