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ひまわりイラスト ニュースとお知らせ   2013年10月号   A4, 10頁 ひまわりイラスト

 第13回国際協力青年ボランティ隊特集 
International Youth Service 2013 in Toro Pampa and Minga Guazu

トロパンパ村の学校をリニューアル、笑顔いっぱいの教室に
Communities Experience Refreshment of their Lands and Hearts

去る8月26日から9月11日にかけて実行された、第13回国際協力青年奉仕隊の活動は、パラグアイ国、チャコ地方過疎地トロパンパ村、マリア・アウシリアドーラ村、そしてディアナ村への教育支援と環境保全活動、そして過去に森を伐採し、都市を造ったアルト・パラナ州ミンガグアス市の緑の再生計画へ参加しました。

写真2013oct00
トロパンパ村の学校前にて
With schoolchildren and people of Toro Pampa, Chaco.

トロパンパ村へは教科書、ノート、鉛筆、時計、机、椅子、教師用の机、書庫、そして衣類を贈呈、また、村の環境保全のため、学校の先生方、生徒たちとともに植樹活動を行いました。

マリア・アウシリアドーラ村では、昨年第12回国際協力青年奉仕隊の活動時に植えた苗木の内で、枯れたものの植え替え作業を生徒たちと共に行い、そして衣類の提供をしました。また、ディアナ村の学校には机と椅子50組を贈呈しました。

東部ミンガグアス市では市民の憩いの広場造成地のため、8月末までに苗木を15,000本贈呈し、当日は50校の学校にそれぞれ100本の苗木を植える活動を、先生、学生とともに行いました。

日本の学生と青年は合わせて13名、ブラジルの学生が5名で、すべての隊員は健康を害することもなく、行く先々で歓迎され、国際交流にも大きく貢献できました。支援して下さった皆様に心から感謝いたします。

On the 29th of August, the Thirteenth International Youth Service team entered the little community of Toro Pampa, in Chaco area, Alto-Paraguay. This year, 13 Japanese and 5 Brazilian young men and ladies shed sweat together with the schoolchildren, teachers, parents and almost all the members of the community, for painting the school building and planting young neem trees.

One of the difficulties particular to this inland community is in watering the young plants. They carried water from the artificial pond for domestic animals in the pastoral area using a truck. Considering sustainability of taking care of the newly planted trees, they limited the number of the trees to only one hundred, so that all might be well taken care of by the school kids. The 18 members did not take a bath or shower while there, of course.

After building a bond of heart, the team left for the community of Maria Auxiliadora, where the Twelfth International Youth Service was invested last year. There again, the children, teachers and parents showed a big welcome with longing hearts for this year's Youth Service. They worked together to replant trees at spots where weak ones had diminished.

The team enjoyed a short stay in Leda Farm with our staff. Then, they had another long bus ride to Minga Guazu City, Alto-Parana, to plant 5,000 trees together with students and teachers, all in cooperation with the City and high schools. On the 9th of September, after completing all the programs in good health and safety under God, every member of the team departed for home with unforgettable spiritual, mental, and physical memories. Thank you very much, all our supporters!

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写真2013oct01
バスの中で
Bus ride from Asunción to Loma Plata.

アスンシオンからローマ・プラタまで、450Kmの旅。
(8月28日)
写真2013oct02
ローマプラタ開拓地
Visit to the Menonite town of Loma Plata.

メノナイトの歴史的開拓地、ローマプラタにおいて、市の係官の案内で牛の処理場、貯水施設など諸施設を見学。ミュージアムでは開拓史の説明を受けることができました。
(8月28日)
写真2013oct03
トロパンパ到着後すぐに
Arrival-and-play in Toro Pampa.

村に到着するや、荷物の整理もできない内に、学校の運動場で青年たちと村の子供たちとの交流が始まっており、青年たちの適応の速さには驚かされました。
(8月29日)
写真2013oct04
子供たちの歌
Toro Pampa kids sing.

会場には当協会が村のために寄贈する椅子や机、本棚などと共に、日本から持参したTシャツやノート類も置かれました。司会者がまず、歓迎の言葉と感謝の言葉を述べ、その後、子供たちの可愛らしい歌が2曲披露されました。
(8月29日)
写真2013oct05
青年たちの振り付け
Young Japanese dance.

奉仕隊の青年たちの踊りと歌が会場を盛り上げました。特に踊りは南米にはとても合ったもので、司会者から是非、生徒に教えたいとのコメントも出るほどでした。
(8月29日)
写真2013oct06
植樹チーム(1)
Tree Planters Team (1).

高学年の生徒を中心に青年奉仕隊のメンバーとの混成で各チーム10人とし、その中には学校の先生も入っていました。5班が編成され、活動を開始しました。
(8月30日)
写真2013oct07
植樹チーム(2)
Tree Planters Team (2).

午前中に100本の植樹を完了させるため、各チーム20本を目標として、午前9時に始まりました。
(8月30日)
写真2013oct08
植樹チーム(3)
Tree Planters Team (3).

内陸地で水が少なく、むやみに多く植えても、その後の木の世話をすることが難しいため、この100本が無事育つことを願って丁寧に植えることにしました。
(8月30日)
写真2013oct09
水運びの子供たち
Kids carried while carrying water.

水の確保が問題です。牛や家畜のために雨水を貯めておく、タハマール(貯水場)から水を運ぶことになりました。
(8月30日)
写真2013oct10
折り紙教室(1)
Origami lesson (1).

植樹活動も順調に行き、午前11時半には苗の保護用の木枠を釘打ちしました。昼の暑さは30度を超え、汗の流れも半端ではありません。村には水道も川もないので、十分に水の出るシャワー施設もなく、バケツに水を入れ、体を拭いて我慢しました。
(8月30日)
写真2013oct11
折り紙教室(2)
Origami lesson (2).

午後から、生徒と先生たちが5、6台の机の周りに集まり、折り紙教室のような雰囲気で始まりました。校長先生も、その他の先生方も熱心に折り紙の折り方を覚えようと真剣に学んでいました。
(8月30日)
写真2013oct12
折り紙教室(3)
Origami lesson (3).

午後4時すぎ、男性は正式なサッカー場で試合を、バレーボールはネットを張っての試合となりました。どちらもトロパンパ村の方が優勢で、日頃の訓練を感じました。とても上手でした。
(8月30日)
写真2013oct13
ペンキを塗る前の校舎
Before painting.

学校の内壁と外壁のペンキ塗りです。午前9時から学校の先生の指導の下、青年と生徒たちが一体となって、壁塗りを始めました。壁の色は学校の先生が協議して決めた草色で、とても環境にマッチしています。
(8月31日)
写真2013oct14
ペンキ塗り
Painters.

青年たちも子供たちも顔や腕にペンキをつけながら、汚くなっていた壁を熱心に塗っていきました。女の先生は、本当に綺麗だ、本当に綺麗だと、目を合わせるたびに感動の声を上げていました。
(8月31日)
写真2013oct15
ペンキ塗り後の校舎
After painting.

ペンキを塗り終わった後、生徒会長のお母さんが青年たちに感謝して、飲み物と美味しいケーキのようなパンを持ってきてくれました。全員で休憩を取り、楽しい交流のひとときを持ちました。村中の道路で出会う人が学校が綺麗になったと喜んでくれ、声をかけてくれます。
(8月31日)
写真2013oct16
トロパンパ村からのお別れ(1)
Farewell to Toro Pampa (1)

午前8時半から、奉仕隊を歓送する式が行われました。
(9月1日)
写真2013oct17
トロパンパ村からのお別れ(2)
Farewell to Toro Pampa (2)

日本から持っていった時計を学校に贈呈。学校と村の代表から感謝状を受け取りました。
(9月1日)
写真2013oct18
トロパンパ村からのお別れ(3)
Farewell to Toro Pampa (3)

最後に、日本の青年が準備した踊りを参加者全員で踊り、大変に盛り上がりました。その後、参加者全員で記念写真を撮り、別れ難い心情を持って、村を後にしました。
(9月1日)
写真2013oct19
マリア村校長夫妻の歓迎
Mr. and Mrs. Schoolmaster of Maria Auxiliadora welcome the team.

トロパンパから車で1時間ほどで、昨年の奉仕隊の活動地、マリア・アウシリアドーラ村に到着。青年たちが昨年植えた中で枯れた木を植え替え、すべての木に水と肥料をやる作業を村の子供たちと行いました。
(9月1日)
写真2013oct20
感謝状を受け取る
Letter of Gratitude from the community.

マリア村の子供たちは昨年の経験から、日本の青年たちが来るのを指折り数えて待っていたとのことでした。
(9月1日)
写真2013oct21
開拓の経験
Experience of pioneering.

中田所長より、レダ施設を案内してもらいました。公館、警察、海軍、養殖孵化場、豚ランド、そして最後に放牧場に行きました。そこでは開拓経験として恒例となっている、斧によるヤシの木の切り倒しにチャレンジ。多くの青年が手に豆をつくりました。
(9月2日)
写真2013oct22
乗馬体験
Horse riding for experience.

自分の手で手綱を握りました。
(9月2日)
写真2013oct23
魚釣りの後で
Fishing result.

前日、一ヶ月ぶりに雨が降り、川の水温が下がったので、魚の食いつきが心配されましたが、全員が何らかの魚を釣り上げ、喜んで帰って来ました。釣果は、女性陣が上位を占めました。
(9月3日)
写真2013oct24
レダ基地のスタッフとともに
With the staff of Leda Farm.

記念撮影後、、5台の車に分乗して、ローマプラタまでガタガタ道の旅。8時間かけてホテルに到着し、翌日の準備に備えました。
(9月3日)
写真2013oct25
イグアス移住地を訪問
Visit to Iguazu Settlement of Japanese.

車でアスンシオンを経由し、11時間かけて日系移住地イグアス市に到着。移住地の福井会長の話を聞き、青年たちも多くのことを学びました。
(9月4日)
写真2013oct26
イグアスの滝(1)
Iguazu Falls (1)

世界自然遺産、イグアスの滝を見学に行きました。
(9月5日)
写真2013oct27
イグアスの滝(2)
Iguazu Falls (2)

神様の創造の偉大さに感動。喜びを満喫しました。
(9月5日)
写真2013oct28
ミンガグアス市で植樹活動(1)
Tree planting in Minga Guazu City (1)

市では緑豊かな市民の憩いの公園を200箇所造成することを計画し、努力しているところです。その話を聞いて、いろいろな団体や企業が協力を申し出てきたそうですが、実際に協力し、活動をしてくれたのは南北米財団だけであったとのことです。
(9月6日)
写真2013oct29
ミンガグアス市で植樹活動(2)
Tree planting in Minga Guazu City (2)

一昨年、昨年とも50校に100本ずつ、5,000本の苗木を植え、さらに憩いの広場の植樹のために10,000本の苗木を提供しました。今年は既に13,000本の苗木を提供し、この青年奉仕隊の訪問時にも5,000本の苗木を学校に提供しました。
(9月6日)
写真2013oct30
ミンガグアス市で植樹活動(3)
Tree planting in Minga Guazu City (3)

市長と柴沼で一緒に記念植樹をした後、青年たちと学校の生徒で一緒に、憩いの広場と近くの学校の庭への植樹を行いました。植樹後は恒例のスポーツ交流をしました。
(9月6日)
写真2013oct31
お土産の買い物
Shopping souvenirs in Asunción.

アスンシオン市内にて、買い物と主要な場所の観光を行いました。
(9月7日)
写真2013oct32
abc新聞社で
Visit to the abc Daily in Asunción.

パラグアイで全国紙を発行している、abc新聞社に行き、記者からのインタビューを受けました。(下に記事あり)
(9月7日)
写真2013oct33
大統領官邸前で
Presidential Palace.

記念撮影(9月7日)
翌日、パラグアイ青年とのスポーツ大会が大変盛り上がり、特に女性チームがサッカー試合でなでしこの精神をいかんなく発揮。7対2で勝利しました。あまりにも激しい肉弾戦で青年奉仕隊の2人の女性が足を傷め(捻挫)てしまったようです。(9月8日)
写真2013oct34
アスンシオン空港から帰国へ
Departure from Asunción Airport.

午前5時25分の出発だったので、午前2時半に車でホテルを出ました。皆、大きな問題もなく歩めたことは皆様の熱い祈りに支えられたことと感謝いたします。
(9月9日)
写真2013oct35
デイアナ村に机・椅子50セット贈呈
50 sets of desk and bench donated to the school of Diana, an indigenous community.

レダで製作され、綺麗にニスを塗って仕上げた机と椅子。佐野氏が贈呈式に立会い、校長から感謝状を受け取りました。子供達も早速、輸送船から教室に運ばれた新しい椅子にすわり、大喜びでした。(8月19日)
写真2013oct36
abc新聞 2013年9月8日付け
The abc daily reports our team's visit.
日本の大学生がわが国を訪問
 全体で17名(日本人12名とブラジル人5名)のボランティア隊が、8日間に渡りわが国を巡って、主にチャコ地方での体験などを報告しにわが社を訪れた。
 学生達は南北米福地開発財団の招待で、同財団は2000年から大学生達をパラグアイに連れてきて奉仕活動をしてきている。
 ボランティアの一人和田泰徳くん(21歳)は一番印象に残ったのがアルト・パラグアイ州のトロパンパ地方だと語った。その地域の人々が厳しい環境の中でも生活を発展させようと努力していることに触れた。そして政府がもっとこの地域の人々の心配をしてあげることが大切だと語った。
 ブラジル人ボランティアのバネサ・カステジョンさん(18歳)は、どこに行っても迎えてくれた人々の好意と微笑が何よりも良かったと語った。
 お互いに同じ言葉を話せないにもかかわらず、友情がその壁を打ち破ったと説明した。亀岡もとこさん(21歳)は日本では見られない自然の多さを見る機会があったと語った。パラグアイ人の人間味の暖かさを感じ、先進国がパラグアイのような発展途上国を助けることの重要性を語った。
 奉仕隊は ロマプラタ、トロパンパ、プエルトレダ、ミンガグアスに行き、そしてアスンシオンに戻ってきた。チャコ地方では学校の修復、アルト・パラナ州では5000本の植樹活動をしてきた

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参加したボランティアたちの感想文より

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